Luna's Monologues

願い星

線路わきで、電車が通り過ぎると、
風はすっかり冷たい。

足もとの茂みで秋の虫が鳴いている。
陽はとっくに沈んで、遠くに街のネオンがまばたく。

空にはかすかに太陽の光が残っている。
静かな世界であたしは静かに追想にふける。

いちばん星、みいつけた…

中学生の頃、あたしはあのいちばん星を見上げて、祈ったことがある。
憧れのあのひとに、あといちど…

あたしは年をとって、中年になったけど、
あの星はむかしと変わらずに、まばたいている。

あたしを見てくれている?
あたしを…守ってくれている?



時は流れて、街の風景も変わり、丘の森は住宅になった。
あたしもやがて、この地上から姿を消してしまう。

でもあの星は、ああして輝きつづけ、
恋する少女たちは、見上げて思いを打ち明ける。

宇宙の遠大な彼方の星。
あたしを、あなたのところへ連れて行って…

あなたといっしょに、この地上を見下ろして、
願いをかける彼らに励みを与えていたい。



あたしが、かつてそうしてほしいと思ったから
ふと、そんなふうに思ってみたりしたのだけれど…
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by psychic-luna | 2008-10-18 00:06
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